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【常備するとマジ便利】乳幼児の夜泣きの漢方

乳幼児の夜泣きって困りますよね。理由なしに泣かれると、どうしようもないです。今回は、そんなときに使う漢方処方の話です。本記事を試される場合は自己責任でお願いします。

漢方というと、効果がマイルドで効かないというイメージがあります。実際、そういう処方も多いのですが、効くメカニズムは解らないが物凄く切れ味が鋭いという処方もあります。その一つが「甘麦大棗湯(かんばくたいそうとう)」です。

元々は女性のヒステリー専門の薬として用いられて来ましたが、現在では不眠や乳幼児の夜泣きに使用されることが多い処方となっています。

この処方の薬味は3つ、「甘草」「小麦」「大棗」です。甘味に、小麦、棗(フルーツ)の組み合わせで気持ちをホッとさせる効果があります。私はよく、子供にこの処方を使います。夜泣きや宵泣きで、あやしてもダメな場合、この薬を水で溶いて飲ませてます。すると、少し気分が落ち着くのか、
泣き止む方向に行き、上手くすると寝てくれます(もちろん、漢方だけでなく、あやし続けますが・・・。)

この処方は使っている生薬がマイルドなものばかりなので、体力の状態に関わらず使用しやすく感じます。この処方は、いいことばかりではなく、曲がりなりにも薬なので注意点はあります。大体、以下の2点ですね。

1、小麦アレルギーの場合は注意
程度にもよりますが、小麦アレルギーがある場合は気を付けるべき処方だと思います。

2、甘草の量
甘草は食品添加物にも使われる生薬ですが、ごくまれに偽アルドステロン症という電解質異常(低カリウム、高ナトリウム血症)を起こす事があります。高血圧、むくみ等の症状が出てきます。
小児でこの副作用が出た経験は私はありませんが、頭に入れておく必要があります。量に比例して出やすくなりますが、体質によって全くでない人と、少量でも出る方が見えます。

以上2点、甘麦大棗湯の注意点ですが、心配な場合は、医師薬剤師に相談しながら使われる事をお勧めします。小児科の医師ならこの処方は知っていると思いますので、使いたい場合は相談されてみてはいかがでしょうか。

以上、参考になれば幸いです。

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