新規更新

新規更新情報 平成30年1月20日 Vaster2へ変更。ご迷惑をお掛け致します m(_ _)m

【某24時間なテレビ】「喘息でも競技を続けられる」事が重要ではないか。

某24時間やっている感動系テレビ番組を私は見てないので、TLとウェブサイトの情報を頼りにこの一件について記事を書きたいと思います。テレビ会社アカからの「病気を言い訳にせず世界のトップで戦い続ける思いをテレビで初告白。」という文章が炎上の元みたいですね。

そもそも、喘息発作が苦しいのは当たり前で、QOLが非常に低下します。ですので、今の治療はその発作を起こさないようにする所に重きを置いています。文面を見るかぎり某テレビ番組アカは「喘息の苦しさ、ハンデに負けずに」という意味でこの言葉を出したんでしょうけど、これではツッコミ所満載です。

そもそも喘息発作の治療をしていて発作が出ていた場合、まずコントロール不良を疑います。発作が出る時点で治療に不備があると思った方が良いです(状態が悪く、これ以上手が打ちようがない状態で喘息発作が出る場合もありますので、一概には言えませんが。)。喘息の治療で難しいのは、発作が出ないようにコントロールを「続ける」事です。1日2回、1年365日を基本的に死ぬまで続けます。吸入をしないと喘息発作が出ますので、吸入せざるを得ないのですが、毎日これを続けるというのは本当に大変です。なので、単に「病気(喘息)を言い訳にせず」なんて三流かつ安直な言葉を選んでほしくなかったなあと個人的には思います。

また、この予防を中心とした治療法は、喘息発作を乗り越えて「競技を続けることを可能」にしました。この意味は大きいです。具体的に話をしますと、才能がある選手で喘息があったら、昔ならその時点で競技継続を断念しないといけませんでした。発作が出て、それを止める治療が主流でしたから。今は、発作自体を出ないように抑え込む治療な訳です。なので、身体を動かしていても発作は出ません。良い治療法が出来、選手は夢を追えるようになった訳です。言い換えますと、

「某トップフィギュアスケート選手は、一昔前なら競技に出る事すら出来なかった。」

と言えます。なので、番組では、「病気を言い訳にせず」という切り口ではなく、

「喘息発作を継続してコントロールし、競技を続けている事自体が素晴らしい事」
「今の時代は病気があっても夢を追える時代になった」

等、今の時代に合う内容の文章にするべきでした。そういう意味で、今回の一件は非常に残念ですね。今はこういう三流なのは要らない時代です。

0 件のコメント :

コメントを投稿