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【実際に使用中】小児のアレルギーにステロイドを上手く使うコツ

私見です。西洋医学、東洋医学両方の視点から、小児へのステロイドの使い方を考察します。ステロイドの剤形は主に3つ。

・内服(錠剤、液体)
・外用(塗り薬、張り薬、吸入、点眼、点鼻)
・注射

このうち、注射、内服、吸入については、使い方が厳密に守られるべきもので、守らない事で命の危険性が出てくるものです。従って、この3つについては医師の指示に従いましょう。注射、内服は全身への影響が強いので、よっぽど病気の状態が悪く無ければ投与は短期間で抑えられる事が多いです。吸入については、主に小児喘息の治療に用いられます。成長と共に治癒する事も多いので、発作が出ていない期間を診ながら医師がステロイドの吸入を外す場合もあります。吸入ステロイドについては、全身性の副作用の心配はほぼ無いと言っていいでしょう。しかし、重要な注意点はありますので、そこを忘れてはいけません。それは、

吸入の後はうがいを忘れない事

これに尽きます。ステロイドは免疫抑制作用が効果の本体です。ですので、使用していると感染症に弱くなります。まだ乳幼児でうがいが出来ない場合は、飲み物を飲ませても大丈夫です。とにかく、口や喉に付いたステロイドの粉末を洗い流しましょう。それをしないと、カンジダ(カビの仲間)が出て悲惨なことになります。

さて、ステロイドの使い方で、医師の中でも意見が割れているのが塗り薬です。ステロイドをガンガン使う医師は「一か月位塗っても平気だから、ガンガン使え!」と言ってきます。確かに、表面の炎症が抑えられても、深部の炎症は残っているから、使う必要があると言われれば理屈は何となく分かります。しかし、添付文書や色々と資料を見てみると、基本的にステロイドは同じ部位に1週間が限度です。果たして、一週間以上連続使用でも大丈夫かと言われると、そこはエビデンスが少なく不明瞭です。医師は「使え使え」とごり押ししてきますが。また、成長への影響は閾値が無いためにどれ位でどの程度という事は言えません。その様な事を総合的に考えると、やはり短期使用に限った方が良いという結論になります。

それで、実際はどれくらいでどういう使い方をすればいいかという事ですが。目安としては、掻き壊してしまってとびひなどの感染症の危険性が高まる寸前(傷になった状態)に、短期決戦で使うというのが良いと思います。短期決戦で終わらせる代わりに、ステロイドは多めに使うのがポイントです。少な目に使うと患部の炎症が収まりきらないので、反って良くないと思います。で、いったん抑えられた後は、スキンケアを頑張るのが良いでしょう。

結論。塗り薬は、「ステロイドは酷い時のみ使用」という医師に診てもらうのが一番楽で安心です。逆に、ステロイドをずっと塗り続けろっていう医師は止めた方が良いですね。良い医師を探すのは大変ですが、トライする価値はあると思います。

参考になれば幸いです。

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