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【後陣痛】出産後の子宮の痛みを一気に和らげた方法



おはようございます。私の身の回りで最近、おめでた報告をよく聞きます。そんな事を考えていたら、「そういえば1~2年前に出産後の痛み(後陣痛)を何とかして!」と相談されてある漢方を飲んでもらったら、痛みが一気に引いた経験を思い出しました。最近の通常の漢方の使い方では出来ない方法なので、皆さんの参考になればと思い、書かせて頂きます。

☆患者さん

私の知り合いの30代後半の女性。二人目の出産です。前回は病院で生んだのですが、今回はなるべく自然に生みたい、と。元来から胃腸の弱い方で、鍼灸にも通っているそうです。妊娠中期にも貧血や胎児発育不良で私に漢方の相談があり、四君子湯で治しました。無事に女児がお生まれになった所で、私に連絡が入りました。

☆主訴

出産後の子宮の痛み(後陣痛)。出産を終えた後の子宮が元に戻る為に起こる痛みですが、出産当日は痛みで眠れなかったとのこと。

☆所見

相変わらず胃腸が弱く痩せた体つき。出産を終えてかなりお疲れのご様子。声にも力が無い。食欲は少しある。

☆治療方法

一般的には、産後は「オ血」という悪い血が多量に発生するので、余分な血を除く駆オ血剤を出します。しかし、この方はあまりにも気力を使いすぎていて冷えている為、毒を取る駆オ血剤が使用できませんでした。色々と処方をかんがえましたがリョウ姜朮甘湯という腰回りを温める漢方が良いと判断し、お渡ししました。

☆結果

次の日に様子を見に行ってみると、「一包で物凄く効いた。昨日の事を思えば今はパラダイス。」とのこと。私もここまで効くものかとは思ってもみなかったので、吃驚しました。その後、後陣痛は時間の経過と共に完治し、痛みは無くなりました。

☆考察

 元来の出産後の治療は、「出産後は気血が乱れているので、それを整える処方を使う」というのがセオリーとなっています。しかし、現代人はそこに至る前に身体内部の冷え、胃腸の弱り等がある為、それらの方剤が使えない事が多いです。その事を念頭に置いて治療したのが良かったのでしょう。出産と言う大仕事の後は、気血の虚脱が激しく身体がえ切ってしまっていると感じ、胃腸を整えて腰回りを温める冷リョウ姜朮甘湯をお出しし、奏功したのでしょう。

☆手当はどうすれば良いか。

 近くに薬があれば良いですが、そう都合よくは行きません。その場合は兎に角腰回りを「温める、足湯をしてみる等を行うと良いと思います。もし、産婦人科で出していただけるのであれば、産後に出して飲んでもらった方が良いでしょう。

以上です、少しでも参考になったのでしたら嬉しいです。



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