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【ボカロ民族調の作り方】作曲技法・ノンダイアトニックコード

この記事は民族調曲を作る上での中核部分になってきます。

ノンダイアトニックコードというのは、簡単に言いますとその調を構成する音階ではない音を使ったコードのことです。逆に、構成音階のみで構成されるコードがダイアトニックコードです。解りやすく説明するために、ここではCメジャー(ハ長調)で書きます。

Cメジャーでは、構成される音階はドレミファソラシドです。ダイアトニックコードは,
C,Dm,Em,F,G,Am,Bm(♭5)です。このコードは、Cメジャーの構成音階であるドレミファソラシドしか使ってないコードです。

ノンダイアトニックコードは、種類がありすぎてここでは書ききれないのですが、民族調で使われているノンダイアトニックコードは数種類に限られます。Cメジャーで紹介しますと、D、A、Fmの3種類です。え、これだけ?!と思いますが、これらを効果的に使う事で、民族調の雰囲気が物凄く出てきます。一つづつ書いていきたいと思います。

☆Dコード(Ⅱ)
Dの構成音はレ、ファ#、ラです。使い方はDmの代わりにDを使用という事になりますので、動きとしてはサブドミナント的な感じです。ですが、民族調で使う場合は、その使い方以外に、Dで終止という方法が効果的です。コードの動きの最後でDを使用する、トニック的な使い方です。偽終止みたいな感じになるので、丁度、コードの折り返し地点で一旦一息つきたい場合に使用します。本当の最後の終止には、CやAm(A)を使用する必要があります。参考曲は、

随神/774P・・・一番Aメロ部分「あれはて(たみち)」、曲後半部「はてからのぼりだ(すたいよう)」、他多数

()がノンダイアトニックコードが現れる部分です(リンクをしていますので、クリックするとそれぞれの曲に飛びます)。

☆Aコード(Ⅵ)
FLOWER TAIL/yuukiss先生・・・イントロ部「アイヤイヤーアイ(ヤイヤイヤー) アイヤイヤーアイ (ヤーイーヤー)」、Aメロ他多数、曲全体に渡って至る所で使われています。

随神/774P・・・一番Aメロ部分「愛を求めては 傷増やして(る)」、他多数

心に届く詩/Lia(シャイニングハーツOP)・・・イントロ部分で「たーんたたー(たーたーたー) たーんたたー(たーたーたー)」となる部分(クリシェです。Ⅵ→Ⅵ/Ⅱ→Ⅵ→Ⅵ/Ⅱと動いてますね。解り難くてすいません。)

()がノンダイアトニックコードが現れる部分です(リンクをしていますので、クリックするとそれぞれの曲に飛びます)。

☆Fmコード(Ⅳm)
Fmの構成音はファ、ラ♭、ドです。このコードはちょっと特殊で、Fに付随して使われている事が多いです。このコード(F→Fm)の響きは、その進行でハワイアンのような響きになります。参考曲がちょっと探せないので、コード進行を書いておきます。

Cメジャーで2拍ずつコードを変えていって下さい。 C→Am→F→Fm (その後C→Am→F→G7と続けて循環します。) 

以上3つのコードが民族調曲でよく使われています。特に、Dコードは、このコードを意識的に曲に組み込んだだけで、一気に民族調っぽくなります。

参考にして頂ければ幸いです。

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